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【スキルアップ】第4回「NVSのCCNP講座」8日目~ENCOR Day3~仮想化、自動化、コンテナ、VM
こんにちは!
NVS(ネットビジョンシステムズ) 広報部です。
2021年12月4日より、第4回CCNP研修がスタートしました。
今回もCCNP研修のレポートをお届け致します。
前回に引き続き、スクール講師メンバーよりお届けいたします!
今回も演習問題をご用意いたしましたので、ぜひチャレンジしてみて下さい。
■以前の研修内容についてはこちらをご覧ください。
ネットビジョンシステムズ株式会社 ブログ一覧(CCNP研修)
❚ CCNPを学習するのがおススメの人は?
現在のCCNPですが、問題傾向として割と設定や図をみて答える問題が多いです。
なので、「実務のトラブルシューティング」でも役に立つような内容が学べると言えます。
CCNAで基礎を学び、現場で使えるスキルを身に着けたい方にはおススメです。
上位資格ということもあり、基礎を前提として、「Cisco機器の設定・確認」「トラブルシューティング」などに特化した内容となっています。
ベンダー色は強めですが、Cisco機器を業務で使っているNWエンジニアであれば取得することで
大きく視野が広がるかと思います。
特に、要件提案、(0からの)基本・詳細設計などに関わる方は、
・プロトコルの動作は前提として、Cisco機器のどの表示を見れば状態がわかるのか?
・どのコマンドを打てば設定を変更できるのか?
などが求められていきます。
CCNAではざっくりでしたが、CCNPではより詳しく学ぶことができます。
結論として、「Cisco機器の操作をさらに極めたい」「Cisco機器を使った設計・構築に携わりたい」と言う方には、必須レベルで必要になる資格です。
上記の目的がある方はチャレンジしてみると良いでしょう。
❚ Day8 講義内容
本日は <仮想化>と<自動化>
この2つの分野をご紹介します。
上記はCCNP ENCOR試験で出題傾向が高くなっている分野となります。
特に最近では自動化などがキーワードとなり試験には、スクリプト問題などプログラミングの知識を問われる問題も少なくありません。
<仮想化>
CCNPではネットワーク仮想化だけではなくサーバ仮想化に関する出題も少なくありません。ネットワーク仮想化、サーバ仮想化を理解することがCCNP取得に向け勉強する際に大事になっていきます。
そもそも「仮想化」とは簡単にまとめると、1台のコンピュータ上で複数の実行環境を提供する技術です。例えばサーバ仮想化では1台のサーバを複数台のサーバがあるように動作させることが可能です。昨今コロナ禍でテレワークが普及しておりデスクトップ仮想化などの言葉もよく耳にするようになりましたね。
デスクトップ仮想化では我々が使うPCがサーバ上にある仮想PCを使うことで、あたかも会社のオフィスのデスクトップで作業しているような環境を構築できます。
今回はCCNPで出題されるサーバ仮想化について紹介します。
サーバの仮想化には「VM型」と「コンテナ型」の2種類があります。
◇「VM型」
VM型とはソフトウェアを使って仮想的に作成したマシンのことです。VM型では1台の物理マシン上で複数のゲストOSを動かすことができます。
VMを管理するソフトウェアとしてハイパーバイザーがあります。
※VM:Virtual Machine(仮想マシン)
・ハイパーバイザー
複数のVM(仮想マシン)を作成し、同時に実行できるようにする抽象化を実行する仮想化ソフトウェアをハイパーバイザーといいます。VMware vSphere、Microsoft Hyper-V、Citrix XenServer、およびRed Hat Kernel-based Virtual Machine(KVM)などが人気のあるハイパーバイザーとなります。
・ハイパーバイザーの2つのタイプ
Type1:システムハードウェア上で直接実行される。ベアメタル型やネイティブ型とも呼ばれます。
Type2:ホストOSが必要でホスト型とも呼ばれる。
◇「コンテナ型」
コンテナ型とは、OSの機能によって分離されたアプリケーションの実行環境のことです。
各コンテナはホストOSが直接管理し、コンテナごとにゲストOSをインストールする必要がありません。ゲストOSを介さないので、コンテナ型の起動はVM型より速く、リソースの消費も少ないです。
コンテナエンジンというソフトウェアでコンテナを作成・管理します。
<自動化>
自動化に関しては分野が広いので今回はCiscoの自動化技術「EEM」について紹介します。
<EEM>
CiscoではEEM(Embedded Event Manager)というシステムの運用管理技術があります。
事前にCisco機器にCLIでイベントとアクションを設定することで、そのイベントを検出しトリガーとして設定しておいたアクションが実行されます。
EEMを使うことにより、問題が発生してから管理者が確認したり、障害が発生しても迅速に復旧したりと管理者側でカスタマイズすることができます。
例えば
特定のインターフェースがダウンした際に、他のインターフェースも強制的にshutdownさせ、他の機器に通信を流すなどしていた。特定の回線などで冗長化プロトコルが使用できない時などに役立ちます。他にもトラフィック量が事前に決めた閾値を超えた場合に、CPU使用率を取得してsyslogで送信する なんてこともできます。
設定は、グローバルコンフィギュレーションモードから
event manager applet [イベント名]
で任意のイベント名を投入します。
次にアプレットコンフィギュレーションモードに移行したら、eventコマンドでイベントのトリガーとなる内容を投入します。
こちらは種類が多種にわたる為、詳しくは下記URLから調べてください。
https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/switches/datacenter/nexus5500/sw/system_management/7x/b_5500_System_Mgmt_Config_7x/configuring_eem.pdf
今回は例として下記のスクリプトを説明します。
event manager applet USB
event syslog pattern "USBFLASH-5-CHANGE*.*usbflash0.*inserted!"
action 1.0 cli command "enable"
action 1.1 cli command "show running-config | redirect usbflash0:show_run.txt"
action 1.2 cli command "show version | redirect usbflash0:show_ver.txt"
action 1.3 cli command "show ip route | redirect usbflash0:show_ip_route.txt"
action 1.4 syslog msg "Copy Completed!"
USBというイベント名を設定し、2行目ではトリガーとなるようにUSBが機器に挿入された際に出るログを設定します。つまりUSBメモリなどが機器に挿入されたら3行目からのactionコマンドが実行されます。
action1.0では機器の中で"enable"コマンドが投入されています。
action1.1では機器の中で"show running-config"コマンドが投入され、その内容をUSBのフラッシュにコピーしています。
action1.2や1.3ではshow versionやshow ip routeを同様にUSBにコピーします。
最後のaction1.4ではログのメッセージに"Copy Completed!"と表示します。
ぜひ興味があればスクリプトを自分で組んで機器に設定してみてください。
まずは上記のようなスクリプトを模倣してみてもいいかもしれません。
◤演習問題にチャレンジ!◢
Q1.OSPFの問題が原因でネットワーク変更が発生した際にsyslogメッセージを送信するEEMアプレットを作成する必要があります。正しい選択肢はどれか。
A.action 1 syslog send "OSPF ROUTING ERROR"
B.action 1 syslog write "OSPF ROUTING ERROR"
C.action 1 syslog msg "OSPF ROUTING ERROR"
D.action 1 syslog message "OSPF ROUTING ERROR"
E.action 1 syslog auto "OSPF ROUTING ERROR"
Q1.答えを表示
答え C
EEMでのログへ出力する際にはsyslog msg "ログ出力メッセージ"が正答です。
他にも有名なコマンドだとCLIの画面にコマンドを入力するスクリプトとして
cli command "入力文字"や一定時間待たせるようなwait 時間 などがあります。
Q2.物理サーバと比較した場合の仮想マシンの利点は何か。
A.仮想マシンはサーバ処理のパフォーマンスを向上させます。
B.仮想マシンのデプロイは物理サーバのデプロイよりも技術的に簡単です。
C.仮想マシンのCPUおよびRAMリソースは他の仮想マシンの影響を受けません。
D.追加のハードウェアを購入することなく、複数の仮想サーバを同じ物理サーバに展開できます。
Q2.答えを表示
答え D
仮想化は1台のコンピュータ上で複数の実行環境を提供する技術です。
仮想マシンの利点は一台のハードウェアに複数の仮想サーバを展開できるDが正当になります。
Q3.タイプ2ハイパーバイザーの特徴は何か。
A.物理サーバ上で直接実行され独自のオペレーティングシステムが含まれている
B.物理サーバ上に直接配置されているため「ベアメタルハイパーバイザー」と呼ばれる。
C.既にインストールされているオペレーティングシステムにアプリケーションがインストールされている。
D.物理ソースの過剰な割り当てをサポートする
Q3.答えを表示
答え C
タイプ2の特徴としてはホストOSが必要です。
❚ 最後までありがとうございました!
■当スクールを詳しく知りたいという方は、こちらの記事もよければご覧ください。
NVS自慢の『自社サービス』 ITスクールのご紹介
■CCNP取得支援サービスもあります。受講者の声や詳細、授業のお申込みはこちらから。
NVS QUEST | ネットビジョンシステムズ株式会社
講師は、現場経験のある社員が担当しているため、現場での小話やアドバイスなども共有しています。
また、多くの実績から得たノウハウから、躓きやすいポイントや受験にあたっての注意などもお伝えしているので、自信をもって受験できると思います!
以上、第4回「NVSのCCNP講座」8日目レポートでした!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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現在、IT業界は人材不足の課題を抱えています。
第4インフラのネットワークを支えるネットワークエンジニアを育て輩出し続けることが
NVSのビジョンです!
NVSには業界未経験で入社し、エンジニアとして活躍する社員が多く在籍しております。
研修の講師もエンジニアなので、技術面のサポートにも力を入れております。
未経験からでも学習欲があれば活躍できるのがネットワークエンジニアだと思っています。
NVSで一緒にネットワークエンジニアとして成長しませんか?
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この記事を読んでくださった 皆様に
NVSやネットワークエンジニアへの興味をもっていただければ、幸いです。
今後もNVSのことや、業界のことを色々発信していく予定ですので、
引き続きよろしくお願いいたします。
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