1. 企業研修担当者が語る【改定後CCNP試験のホンネ】

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企業研修担当者が語る【改定後CCNP試験のホンネ】

NVS採用担当

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2020.08.06(Thu)

こんにちは!
NVS(ネットビジョンシステムズ) 人事部です。

NVSにはエンジニアとしてのスキルを磨いていく研修と
社会人としての基礎力を磨いていく研修があります。

本日は【CCNP研修】についてお届けします!
7月から毎週土曜日にCCNP研修を開催しております。

CCNPとは、CCNAのさらにワンランク上の資格になります。
レベルで言えば「プロフェッショナル」。

経済産業省が定めているITスキル標準(ITSS)という指標では、
ミドルレベルに定められています。
合格率は非公開ですが、ネットで調べたところ20%~30%程度。
(…2020年冬、試験改定後は試験難易度がさらに上がったと聞きますので
実際には10%~20%位かもしれません)

CCNPは、コア試験とコンセントレーション試験の2つの試験を合格することで取得できます!
CCNP研修では、コア試験とコンセントレーション試験の両方の対策プログラムを用意しています。

Mさん初登場!CCNP研修の初回レポートはこちらの記事をご覧ください ♪
エンジニアとしてスキルアップのできる環境がここにある。#NVSのCCNP研修

本日はMさんから改定後のCCNP試験についてのホンネを語って頂きましたので、
そちらをお届けします! Mさんご協力ありがとうございます!!

▼いち早く研修内容を知りたい方はコチラからどうぞ!
CCNP Enterpriseという武器を手に入れよう!

従業員エンゲージメントを仕組み化する スキルマネジメント:中塚敏明著

本日のテーマ:Mさんがお届けします! #改定後CCNP試験のホンネ

Mさん:三度の飯より『OSPF』、好きなLSAタイプは9のMです。
本日は私が思う改定後のCCNP試験について語っていきます。

この記事を読んでいる方は、きっとCCNP試験になんらかの関心をお持ちの方かと思います。
例えばエンジニア育成の関心にある企業の担当者様、あるいは自身のステップアップの為に
情報収集されているエンジニアの方かもしれません。
いずれにしても、出来るだけ有益な情報をお伝えできるよう努めますね。

今回は私から、以前と現行のCCNPを比較した際にどのような点が変わって、
市場価値としてはどうなったのか
という事をお伝えさせて頂きます。

以前のCCNPとの変更点とは?

CCNPといえばCCNP Routing&Switchingが一般的でしたので、
今回は改定前のCCNP=CCNP Routing&Switchingと定義します。
また、本記事では改定後のCCNPは最も一般的なCCNP Enterpriseの事とします。

さて、なんといっても最大の変更点は

取得科目が3科目→2科目に変更された

と言った事でしょう。

これにより、個人的には取得までのハードルは下がったと言えます。
以前はSWITCH、ROUTE、T-SHOOTの3科目を取得する必要がありましたが、
今回はコンセントレーション試験とコア試験の2科目で良くなった為です。
同時に試験代金も、3科目と2科目を比較するとトータルでは2万円程度安くなっています。

改定前:36,288円×3=108,864円
改定後:49,280円+36,960円=86,240円
※上記価格は税込となります

更に、現状ではシミュレーションやシナリオといったCisco機器の操作については
出題されていないようですので、
知識を身に着けていけば必ず取得できると言っても過言ではないでしょう。
因みに気になる合格点はコア試験・コンセントレーション試験(※)共に、

『825点』

となっています。

※コンセントレーション試験のうち、ENARSIのみ確認

因みに改定前のCCNPの合格点はSWITCH・ROUTE:790点、T-SHOOT:846点の為、
平均すると808点となっており一見今回の方がハードルが高く見えますが、
シミュレーション・シナリオと言った高配点の問題の正誤により合否が左右されていた事を考えると
825点という合格点はハードルが上がっている程ではないと言えます。

試験範囲はどう変わった?

結論としては諸々変わりましたが、
現役エンジニアでもある私が考える主な変更点は以下の4つの分野が追加された事です。

・無線
・仮想化
・自動化
・セキュリティ

順番に解説していきます。

無線(ネットワーク):有線では無いネットワークの事(そりゃそうですよね、、、)
当然ですが、殆どのオフィスやほぼ全てのカフェ等は無線ネットワークになっていますね。
(カフェに行って有線繋がせて下さい!なんて猛者はいないですよね。
Free WifiならぬFree有線的な。。)

ただ、身近な反面、その仕組みを理解している人は多くは無いのではないでしょうか。
CCNPコア試験では、アクセスポイントから電波を出す際の電力の強さを算出する為に、
アンテナの電波の増幅・空気中で電波の減少を加味して計算したりと、
結構高校の物理のような事を問われたりします。

また無線ネットワークには2.4GHz帯と5GHz帯がありますが、
厳密にはその中でチャネルと呼ばれる周波数が異なる階層があったりと、
電波についての理解が必要になります。
現場でもその干渉を防ぐ為にはどうすればいいかを考えたりと、意外と奥深い分野となります。
その全貌を学ぶ事が出来るという事で、今迄無線に手が出なかった方の入り口となり得る分野です。

(ネットワーク)仮想化:物理ネットワークの上に仮想的なネットワークを作る事
ここではGREトンネルや、VXLAN、LISP、ハイパーバイザなどを学びます。
今日のネットワークは仮想サーバーに仮想ネットワークを繋ぐことも多く、
現場に直結する内容となっています。

私も同様の環境を設計・構築する現場を経験しましたが、体系的に学べる場所があればな…といつも思っていました。NW仮想化は楽天モバイルがその通信網に使用した事で携帯料金を劇的に下げた事で話題になっていましたね。実は身近なところにもこのNW仮想化は使われているのです。

(ネットワーク)自動化:ネットワークの設定・運用・データ収集などを自動化する事
ここではPythonやJSONエンコードファイル、
Cisco DNA Center、RESTCONF、EEPアプレット等を学習します。
また、オーケストレーションツールであるChef、Puppet、Ansible、SaltStackについて学びます。
正直この記事を読んでいる皆さんはここが一番馴染みの無い分野かと思いますが、
技術的には時流となっており、今後必須となってくる技術と言っても過言ではありません。
一言で言えばプログラミングの技術となりますが、
ワンランク上のエンジニアとなる為に是非学んでいきましょう。

セキュリティ
IoTの世の中となりつつある昨今、セキュリティの知識は必須です。
ここでは主にVPNや次世代ファイアウォール、TrustSec等を学んでいきます。
次世代ファイアウォールやTrustSecについては個人の見解として余り実装されていない様に感じますが、
いずれそのような波が来ることに備えておくに越したことはありませんね。
以上、新たに追加された4つの項目を見ていきました。

因みに、この4つ以外は割と以前のCCNPと変わらず、サクサクと学習を進める事が出来ました。
概念もCCNAの延長であることが多いので、以前のCCNPを持っていない方も比較的安心です。
※但しOSPFはエリアとLSAの概念に関して覚える事が非常に多いので、ご注意ください。。個人的には覚えたくありません…(OSPFおじさんの名が廃る。。)

市場価値はどうなる?

結論、かなり上がると思います。
というのも、全項目の通り現場で役に立つ知識や、
今後時流となるような知識が盛りだくさんだからです。
以前のCCNPは「こんなの使うの?」といったレガシーな技術が盛りだくさんでした。
(その為、取得のみを目的として虎の巻にすがりついたのは私だけではないはず…汗)

但し、今回の内容は身に着けておいて損はありません。というか、

『確実に身に着けておくべき』

と言えます。個人的には、やっとCiscoさんが本気を出してきたなと思います。
(そうです、もう資格の為の資格勉強をしなくていいんです!)

つまりこれからはCCNP Enterpriseを持ってます、
と胸を張って言う事が出来ると考えているのです。

というのも、今迄のCCNPはレガシーかつあまり使わない技術が沢山あったので、
スキルの証明では無く、

『若手エンジニアが頑張った証』

という認識が横行していたんですよね。
ただ、これからはスキルの証明である認識がある程度持たれると思います。

これからのCCNPと資格試験

私は資格なんて持っていても技術力はないという常識は間違っていると思っています。
何故なら、エンジニアは知識ありきの仕事だからです。
ベースとなる知識を経験に昇華させる事で技術力が身に付くと考えますが、
ベースとなる知識そのものが無ければそもそも技術力も身に付かない。

勿論私は資格至上主義ではありませんし、
独学でのインプットで資格を取らずとも技術力は身に付きます。
但し、せっかく資格というロードマップが敷かれているのであれば、
乗っかって効率よく勉強してもいいと思うのです。

今迄は、正直微妙なロードマップでした。
但し、今回のロードマップは本物だと感じてます。

もし自社のエンジニアを成長させたい方や、自らのスキルアップをさせたい方は、
CCNP Enterpriseの学習を視野に入れてもいいのではないでしょうか。

Mさんありがとうございました!

Mさんありがとうございました!

毎週土曜日、同じ目的に向かっている仲間と10時から19時までガッツリ1日学習をしています。
CCNP研修は有志参加型の研修です。毎週ではなく、学びたい単元のみ参加する人もいます。

NVS社員の行動指針、NVS10ヶ条にこのような言葉があります。

【5条 目標を明確に、その達成を常に意識し、最後までやり抜きます】

NVSの社員は4半期に1回ごとに目標を設定します。
業務改善や品質の向上に対する行動目標、専門知識や技術、
スキル習得に対する行動目標を立てます。
目標をさらに細分化し、週次目標と取り組み内容を毎週報告しています。

急激に成長するというよりも、一個ずつ確実にスキルを積み上げていく
そんな社員が多く在籍するのがネットビジョンシステムズです。


NVSの社員はなぜ学習し続けるのか?
色々な想いがあるかと思いますが、インフラを守り続けるには成長が不可欠です。

ITインフラは社会インフラ それを支える使命感を持って成長し続けます

成長し続けることが、私達のミッションです。

※補足※
デスク用パーティション、マスク着用、アルコール消毒、窓やドアの開放による換気…と
対策をしつつ、CCNP研修を実施しています。
(研修の動画化を目指す社員も…✨)

NVSの資格支援は研修以外にも!
・資格取得の情報交換をできる社内掲示板の設置
・試験合格時の合格体験記作成・社員間の共有
・リモート勉強会の開催(有志による不定期開催)
・資格関連書籍の貸し出し

自分や仲間や会社の成長に喜びを感じる方、
NVSでネットワークエンジニアを目指しませんか?


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最後までお付き合いいただきありがとうございます!

今後もNVSのことや業界のことを色々発信していく予定ですので、
引き続きよろしくお願いいたします。

この記事を読んでくださった 皆様に
NVSやネットワークエンジニアへの興味をもっていただければ、幸いです。

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